続・となりの詩人妻

関西を中心に活動中。朗読する詩人・河野宏子のブログです。

梅雨の朝のつめたさ

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梅雨空なのに

明け方は眩しくて目が覚めて

昨日借りてきた詩集をめくる。

久しぶりに

藤井貞和さんの詩が読みたくなった

 

「ラブホテルの大家族」って

改めて良い題

この本が発行された1984年と

2019年の今では

ラブホテルの印象も随分変わったと思うけれど

生殖目的の行為がたぶんほぼ行われてない場所

つまり大家族とはうんと遠いところにあるのに

生殖もそれ以外も入り口は同じ

 

生きながら少しずつ死んでいく。

 

女は生まれる前の赤ん坊ですら

卵子を減らしながら産まれてくるらしい

 

人間は矛盾を抱えてる

死の本質は

時間の海に溶けてなくなること、

なのかもね